舞台は船のデッキから始まる。失くした恋を忘れようとする女性の生き方を取り上げながら、現代の日本女性が持つ深層心理を浮きぼりにする。

テーマは『夢』。中国の故事『邯鄲の夢』に中島みゆき自身の新たな解釈を加えて1人の女性の心理を「一炊の夢」として演じる。客席に本物の雪が降る。

古事記の中の『天の岩戸』伝説を、新たな解釈の下にストーリーを展開。旧い日本の女性像に日本女性の原形を提示している。岩戸を「開く」のは誰？

舞台はカフェテラスのテーブル。「待つ」ことをテーマに、様々な「待つ女」を演じながら、「待たない生き方」を表現している。実際に舞台に雨を降らせるという演出も光る。

舞台はアジアのとある所。OLのメイは、母の幸福を横取りした女に復讐すべく、メイドとなって彼女に接近する。着実に遂げられる復讐、明らかになる事実。「親子の愛」がテーマの、オリジナルストーリー。

それは幸せをつかもうとすると必ず現れる。「私」を殺そうとする「私」。「幸せになんかなっちゃいけないんです、私！」恋人の手を振り切って、莉花は異国へと旅立った。

すべては台本どおりだった。地方局JBCのアナウンサー、まりあはそう生きてきた。そんな彼女が自分の意思で問いかけ、自分のことを語った相手は、言葉の通じない外国人娼婦だった…。

ホノルルで日本料理レストランを経営する水上繭は、「たったひとつの夢」を叶えるためにロサンゼルスへ向かった。ところがロスへ向かう機内で、彼女は突然喀血してしまう。