第1巻前田利家

まつと築いた加賀百万石

江戸時代に百万石を誇った加賀藩の礎を気づいた藩祖、前田利家。あの織田信長でさえ手を焼いたという荒くれ者は、後に天下人となる豊臣秀吉から最も信頼された武将でもありました。土豪の子の身分から稀代の名将にまで、いかにして利家は上り詰めたのか？風光明媚な城下町を辿ります。

▲鉄壁の城に浮かび上がる利家の実像。国を守るために考え抜かれた秘策の数々を公開します。

第1巻伊達政宗

独眼竜が夢見た天下

戦国時代、天下取りの野望をたぎらせた独眼竜・伊達政宗。彼が弱冠23歳で東北を制覇した時、既に日本は泰平の世に変わろうとしていました。そんな中、正宗が築いたのは実戦向きの山城、堅固な城下町、そして遠くローマに派遣した使節団…美しい仙台の町に息づく正宗の野望に迫ります。

第3巻北条早雲

乱世の口火を切った戦国大名の魁

群雄割拠の時代、いち早く戦を開始し、その後100年続く乱世の口火を切ったといわれる北条早雲。乱世の梟雄（きゅうゆう）と恐れられた男は、一方で領民から大きな信頼を得ていたといいます。戦国の風雲児と称えられら武将の素顔とは…？関東の一大拠点、小田原で紐解きます。

▲静岡県韮山から眺める富士。晩年を過ごしたこの土地を巡ると、早雲の新たな一面に出会えます。

第3巻加藤清正

天下の名城 熊本城にこめた思い

戦国時代、豊臣秀吉の家臣として天下統一を推し進めた加藤清正。槍一本で虎退治をしたという伝説を残すなど、勇猛な戦国武将として知られ、築城の名手としても名高い清正が、領地熊本で見せた慈悲深さとは。“せいしょうこうさん”の呼び名で今も愛される、その魅力に迫ります。

▲日本の三名城のひとつに数えられる熊本城。築城の名手と言われる清正の大仕掛けを巡ります。

第5巻徳川吉宗

新発見 父と子がもたらした大胆改革

江戸幕府中興の祖として名高い徳川吉宗。なぜ吉宗は、怯むことなく難題に立ち向かうことができたのか？その原点は、彼を育んだ故郷にありました。世界遺産・熊野古道や温泉地・南紀白浜など吉宗にゆかりの深い紀州の名所を巡りながら、吉宗の真の姿を解き明かします。

▲1350年の歴史を誇る温泉町では、吉宗が入ったとされる露天風呂を堪能。

第5巻平清盛

悪役・平清盛 伊勢で見つけた意外な素顔

武士として日本で初めて国の頂点に立った男・平清盛。貴族社会に風穴を開け、後の武家政治の礎を築いた先駆者でありながら、その評判は「独裁政治」「南都焼き討ち」といった悪行ばかり。清盛は本当に悪人だったのか？清盛ゆかりの伊勢や故郷・津市を訪ねると、その意外な素顔が見えてきました。

第7巻真田幸村

家康を驚嘆させた真田丸

「日本（ひのもと）一の兵（つわもの）」と称された猛将・真田幸村。彼の強さが光る大坂冬の陣。徳川家康率いる大軍を一手に引き受けても落ちなかった真田丸とはいったいどのようなものだったのか？そして鬼人の働きをしたという大坂夏の陣での活躍。戦いの舞台・大坂を巡り幸村の原動力を追います。

第7巻服部半蔵

家康最大の危機を救った武将と忍者

服部半蔵正成、その名前を聞いて真っ先に思い浮かべるのは忍者。しかし実際の半蔵は武将であり、天下人・徳川家康に仕え幕府成立に功績を立てた徳川十六神将のひとり。ではなぜ彼に忍者のイメージがついたのか？家康最大の危機を救った働きとは？その謎を解く鍵を求め、三重県伊賀を訪ねます。

▲苦しい家計を助けるため、7歳で寺に預けられた半蔵は、10歳で寺を飛び出し武士の道を歩み始め…。