―波乱の時代への胎動―

都市を中心として大衆文化が花開き始める一方で、思想弾圧・小作争議が頻発─。
そんな期待と不安が入り交じる時代に昭和天皇は即位される。
１巻では、激動の時代の幕開けとなる大正末期から昭和初期の世の中をご鑑賞ください。

第1巻の収録内容　―収録時間57分

裕仁親王摂政就任　●裕仁親王欧州歴訪　●伊勢神宮行啓　●宮中某重大事件　●原敬暗殺　国際情勢　●パリ講和会議　●ワシントン軍縮会議　●ソビエト社会主義共和国連邦成立　●広東政府樹立　生活文化の様子　●神戸・川崎造船争議　●浅草六区の賑わい　●象牙細工職人　●『船頭小唄』　関東大震災　●浅草・蔵前・皇居前の風景　●罹災者の生活　●凌雲閣　●アメリカの物資救援　普通選挙の実現　●虎ノ門事件　●清浦内閣成立　●第二次護憲運動　●普通選挙法・治安維持法成立　昭和改元　●皇太子ご成婚　●大正天皇崩御　●昭和天皇即位の大礼　●奉祝行事　都市生活の変容　●バスガール　●電話交換嬢　●ラジオ放送開始　●早慶戦　●ビアホール

―金解禁と世界恐慌―

世界恐慌の波と金解禁による不況の打撃を受け、深刻な恐慌状態に陥ったこの時代。
農村が崩壊の危機に瀕し、街には失業者があふれた。
ここでは、危機を打開するため、政府の目が次第に海外に向けられていく当時の様子がうかがえます。

第2巻の収録内容　―収録時間54分

帝都復興　●震災慰霊祭　●地下鉄開業　●天皇行幸　●丸の内ビル街　●中央卸売市場　金融恐慌　●渡辺銀行取り付け騒動　●鈴木商店倒産　●台湾銀行休業　●モラトリアム発令　満州某重大事件　●蔣介石の北伐軍　●田中義一内閣　●済南島事件　●張作霖爆殺事件　●天皇叱責　海外の動き　●パリ不戦条約　●アムステルダムオリンピック　●繁栄するアメリカ・エンパイアステートビル　航空時代と国産自動車　●リンドバーグ　●ツェッペリン号　●スチュワーデス　●円タク　●フォード日本工場　庶民の暮らし　●修学旅行　●虚無僧　●口上売り　●キャンペーンガール　●映画口上　●お花見　金解禁と世界恐慌　●浜口内閣成立　●金解禁実施　●ニューヨーク株式大暴落　●紡績女工スト・煙突男　●欠食児童　●娘身売り

―軍国時代の幕開け―

権益確保のため満州を建国するも、国際社会には認められず日本は孤立。
外交・経済政策に対する不満から右翼や軍部が台頭し、２．２６事件によって軍部支配は決定的となった。
３巻には軍国主義へ傾いていく日本の姿が収められています。

第3巻の収録内容　―収録時間52分

満州事変勃発　●ロンドン海軍縮会議　●若槻礼次郎全権団　●統帥権干犯問題　●柳条湖事件　●満州建国宣言　●溥儀執政就任　テロとクーデター　●浜口首相狙撃事件　●三月事件　●十月事件　●血盟団事件　●五・一五事件　海外の動き　●ルーズベルト大統領就任　●ニューディール政策　●ヒトラー政権成立　●ロサンゼルスオリンピック　話題の出来事・事故　●白木屋火事　●坂田山心中事件　●死のう団事件　●ベーブ・ルース来日　軍国主義の足音　●肉弾三勇士　●のらくろブーム　●海軍飛行予科練　●陸軍少年飛行兵　●東郷平八郎国葬　●リットン調査団　●国際連盟脱退　●反英米国民大会　軍部支配の完成　●天皇機関説問題　●２・２６事件　●天皇討伐命令　●広田弘毅内閣成立　●軍部大臣現役武官制復活

―迫りくる帝国主義の足音―

大陸での軍事行動は収まらず日中両国は全面戦争に突入。
戦争の長期化に伴い、国家総動員法が制定され、国を挙げて戦時体制が強化されて行く。
第二次世界大戦の火の手もあがり、１０年代前半の日本は急速に泥沼にはまりこんでいきます。

第4巻の収録内容　―収録時間59分

満州国建設　●大連港　●満鉄あじあ号　●ハルピン駅　●満豪開拓義勇隊　●開拓村　●大陸の花嫁　日中戦争　●西安事件　●第一次近衛内閣成立　●蘆溝橋事件　●南京攻略　●徐州・広東・武漢三鎮占領　ベルリン五輪とナチスドイツ　●前畑秀子　●棒高跳び、友情のメダル　●ミュンヘン会議　航空・造船王国日本　●神風号・ニッポン号　●重巡洋艦「妙高」　●戦艦大和　●ゼロ戦　銃後の暮らし　●提灯行列　●千人針　●従軍看護婦　●国防婦人会　●慰問袋　●興亜奉公日　日独ソ関係　●日独防共協定　●ノモンハン事件　●独ソ不可侵条約平沼内閣総辞職　第二次世界大戦と戦時体制　●ドイツ欧州侵攻　●第二次近衛内閣成立　●大政翼賛会　●日独伊三国同盟　●隣組　●紀元２６００年記念行事

―大東亜共栄圏の夢とその崩壊―

困窮する国民生活に活路をみいだすべく、太平洋戦争に突入した日本。
しかしアメリカの圧倒的な戦力の前に「大東亜共栄圏」の夢は砕け散る。
５巻では、破局への道を突き進む１０年代後半、悲劇の時代をご覧ください。

第5巻の収録内容　―収録時間59分

戦争決意　●松岡外相ドイツ訪問　●日ソ中立条約　●独ソ開戦　●南部仏印進駐　●東条内閣成立　太平洋戦争開戦　●大海令　●真珠湾攻撃　●マレー半島進撃　●シンガポール英軍降伏　●インドネシア隣組　●ミッドウェー海戦　絶対国防圏の崩壊　●山本五十六戦死　●アッツ島日本軍玉砕　●出陣学徒壮行会　●サイパン島玉砕　●日本軍インパール進撃　ヨーロッパ攻防　●連合軍ローマ解放　●ソ連軍スターリングラード攻勢　●ノルマンディー上陸作戦　日本軍最後の抵抗　●レイテ沖海戦　●神風特別攻撃隊　●米軍ルソン島上陸　●学童疎開　終戦へ向けて　●ヤルタ会談　●東京大空襲　●硫黄島戦　●沖縄戦　●会談　●広島原爆投下　●ソ連満州侵攻　●長崎原爆投下　●玉音放送

―焼け跡から立ち上がる新日本―

かつてない他国による占領時代。
天皇の人間宣言、軍部や財閥の解体、農地・教育改革などが断行されていく。
この巻では、混乱の中からたくましく再生し、独立国家へと復帰を遂げる２０年代の日本の歩みを振り返ります。

第6巻の収録内容　―収録時間60分

焦土と化した都市　●東京　●大阪　●神戸　●広島　●長崎　米軍進駐と軍部解体　●マッカーサー来日　●ＧＨＱ本部　●破壊される日本軍機　●復員兵帰国　●戦争犯罪人逮捕　●東京裁判　日本民主化　●天皇人間宣言・地方巡幸　●公職追放　●戦後第一回総選挙　●日本国憲法公布　たけのこ生活と労働組合運動　●食料配給　●闇市　●配給列車　●プロ野球・六大学野球復活　●キャサリン台風　●帝銀事件　東西冷戦時代へ　●チャーチル演説　●ソ連ベルリン封鎖　●国共内戦　●中華人民共和国成立　●朝鮮戦争　国民のヒーローたち　●古橋広之進水泳世界記録　●湯川秀樹ノーベル物理学賞　●白井義男世界フライ級王者　占領終結　●サンフランシスコ講和条約調印　●アチソン国務長官演説（２６）　●日米安全保障条約調印

―経済復興と５５年体制―

急速に復興を遂げる日本経済。「神風」以来の大型景気を迎え、消費ブームでテレビ時代が到来する。一方、自由民主党結成により保守政治の枠組みが固まり、安保闘争の嵐も吹き荒れる。
７巻には２０年代後半から３０年代中頃までを収録。

第7巻の収録内容　―収録時間60分

５５年体制　●講和条約発効　●血のメーデー　●バカヤロー解散　●吉田内閣総辞職　●鳩山内閣成立　●社会党統一　●自由民主党結成　活況の日本経済　●三種の神器　●神武景気　●大豊作　●賑わうデパート　その時世界は　●スターリン死去　●第五福竜丸事件　●日ソ国交回復　●国連加盟　テレビ時代の到来　●街頭テレビ・力道山　●モンロー、ディマジオ来日　●皇太子ご成婚　●東京タワー完成　若者文化全盛　●石原慎太郎芥川賞受賞　●ロカビリーブーム　●フラフープ　スポーツ界の動き　●長嶋天覧試合　●栃錦対若乃花　●メルボルンオリンピック　●日本登山隊マナスル初登頂　●スキーブーム　　６０年安保闘争　●岸内閣成立　●新安保条約強行採決　●樺美智子さん死去　●岸内閣総辞職　●三井三池争議　●浅沼社会党委員長刺殺

―所得倍増計画と東京オリンピック―

大規模な設備投資と積極的な財政・金融政策のもと、高度経済成長を達成する３０年代中期から４０年代前半。東京オリンピックは国力を世界に誇示する一大事業であった。
この巻では人々の生活が目に見えて豊かになっていく時代の跡を辿ります。

第8巻の収録内容　―収録時間56分

所得倍増計画　●池田勇人内閣成立　●水島コンビナート　●黒４ダム建設　●３ちゃん農業　高速輸送の時代　●若戸大橋・北陸トンネル完成　●名神高速道路開通　●国産旅客機ＹＳ１１　メイド・イン・ジャパン　●ＯＥＣＤ加盟　●トランジスタ開発　●日本製ラジオ　●オートバイ市場席捲　そのころ世界では　●カストロ社会主義宣言　●キューバ危機　●ボストーク一号　●ケネディ暗殺 　若者の活躍　●小田実「何でもみてやろう」　●大鵬・柏戸横綱昇進　●堀江謙一太平洋単独横断　●坂本九「上を向いて歩こう」　東京オリンピック　●首都高開通　●重量挙げ・三宅　●体操・チャスラフスカ　●レスリング　●女子バレー　●マラソン　大量消費社会の光と影　●ニュータウン建設　●ヘドロ問題　●ボウリングブーム　●海外旅行自由化

―豊かさの中の矛盾―

国民を震撼させる大事件が続いた４０年代。大阪万博、沖縄返還、日中国交回復など、戦後日本は一つの区切りに到達する。
列島改造と石油危機を転機として、社会も大きく変わり始め、公害、狂乱物価など問題も現れてくる。

第9巻の収録内容　―収録時間59分

若者文化　●ビートルズ来日　●みゆき族　●ミニスカート流行　その頃世界では　●パリ五月革命　●ベトナム反戦運動　●文化大革命　●アポロ１１号月面着陸　●第４次中東戦争　７０年安保闘争と全共闘運動　●フォークゲリラ　●佐世保港デモ　●東大闘争　●よど号ハイジャック事件　●三島由紀夫自殺　戦後の繁栄の中で　●公害問題　●川端康成ノーベル賞　●小笠原諸島復帰　●三億円事件　●大阪万国博覧会　●沖縄復帰　日本列島改造と狂乱物価　●田中角栄内閣成立　●日中国交回復　●上野動物園パンダ公開　●オイルショック　スポーツ界の話題　●ミュンヘンオリンピック　●札幌冬期オリンピック　●長嶋引退　●高見山優勝　●北の湖最年少横綱　天皇の思い出　●欧州ご訪問　●アメリカご訪問　●昭和天皇在位五十周年記念式典

―世界の中の日本―

低成長時代に入り、世の中もどことなく停滞した雰囲気が漂う５０年代。「軽薄短小」が時代の言葉となり、さまざまな出来事が生まれては消えていった。
そして６３年。天皇ご重体で自粛ムードが広がり、翌年の崩御。
激動の時代は静かに終わりを告げた──。

第10巻の収録内容　―収録時間59分

政界スキャンダル●ロッキード事件　●三木内閣総辞職　●ダグラス・グラマン事件　世界の動き●ベトナム戦争終結　●毛沢東死去　●ソ連アフガニスタン侵攻　国際社会と日本●日本赤軍・ダッカ事件　●東京サミット　●中国残留孤児初来日　●大韓航空機撃墜事件　●西側諸国モスクワ五輪ボイコット　スポーツ界の動き●王貞治本塁打世界記録　●柔道山下金メダル　●赤ヘル軍団優勝　●阪神タイガース日本一　●千代の富士優勝　話題の事件・事故　●戸塚ヨットスクール事件　●ファミコン　●グリコ森永事件　●日航ジャンボ機墜落　●チェルノブイリ原発事故　昭和の終焉　●天皇危篤・自粛ムード　●昭和天皇崩御　●平成改元　●昭和天皇大喪の礼