20世紀最初の戦火は東洋で起こった。列強国の国益が錯綜する中、日清・日露戦争での勝利を経て、日本は国際社会での地位獲得を目指し、中国の権益争奪戦に名乗りをあげる。攻めるか、攻められるか…軍備拡張の波が世界にひろがってゆく。

【第1巻の収録内容】

●パリ万博●明治の日本（東京）●報知新聞「20世紀の予言」●マリー・キュリー夫人●ツェッペリン号 初飛行●アメリカの油田開発●石油王　ジョン・ロックフェラー●発明王　トーマス・エジソン●アメリカの無声映画●コダック　小型カメラ●フォード　自動車工場●ライト兄弟　動力飛行に成功●アメリカ　移民の生活●義和団事件「扶清滅洋」●明治天皇●大日本帝国憲法発布●山県有朋首相●日清戦争●下関条約調印と三国干渉●紫禁城●清朝　西太后●ロマノフ王朝　ニコライ２世●大連と旅順●「臥薪嘗胆」の日本●日英同盟締結●夏目漱石の書状●ビクトリア英女王の葬儀●日露戦争「宣戦の詔勅」●帝国海軍の艦艇●出征する帝国陸軍兵士●日露戦争展開図●乃木希典大将●二〇三高地●水師営の会見●ロシア　血の日曜日事件●奉天会戦●伊藤博文首相●日本海海戦●東郷平八郎大将●バルチック艦隊●セオドア・ルーズベルト大統領●米西戦争●ポーツマス（日露）講和会議●小村寿太郎外相●伊藤博文　ハルビンで暗殺●日韓併合●アメリカ艦隊の世界一周航海●大隈重信の談話　ほか

科学技術の黎明期に始まった第一次世界大戦。新兵器が次々と投入され、世界が初めて経験する総力戦となった。戦後、帝国や王国が崩壊、銃後を支えた女性や労働者の社会進出が勢いづき、大量生産・大量消費の時代が訪れる。かろうじて戦勝国の仲間入りを果たした日本。世界大戦で得た教訓は、後の世に活かされたのだろうか…。

【第2巻の収録内容】

●世界の専制君主国家●ヨーロッパの王侯貴族●中国　辛亥革命●清朝崩壊と中華民国樹立●袁世凱　中華民国大統領に●物理学者　アインシュタイン●タイタニック号の悲劇●五輪　ストックホルム大会●女性解放運動（イギリス･日本）●新日米通商条約締結●明治天皇崩御●サラエボ事件●第１次世界大戦勃発●日本の参戦（日英同盟）●「21ヵ条の要求」●東部戦線・西部戦線●パナマ太平洋万国博覧会●アメリカのインフラ整備●日本の造船ブーム●新兵器の登場●ベルダン攻防戦●「アラビアのロレンス」●ドイツ国内の様子●ロシア革命●ニコライ２世の退位●ケレンスキーとレーニン●映画スター　チャップリン●ドイツ革命・ドイツ帝国崩壊●第１次世界大戦終結●大戦後の日本国内●ロシア内戦（赤軍と白軍）●廃墟と化した欧州の街●仏国営共同墓地●パリ講和会議●ベルサイユ条約　ほか

国際的地位を高め、ヨーロッパに代わる役割を担って走り出したアメリカに世界の富が集中した。一方、膨大な賠償金を支払えないドイツ、戦争特需の好景気から一気に不景気になった日本…。日本は力強い復活を目指すドイツの気運に導かれ、少しずつ戦争の道を歩み始める。

【第3巻の収録内容】

●第１次世界大戦●パリ講和会議●国際連盟●新渡戸稲造●ワシントン会議●戦後のイギリス・ドイツ●ワイマール共和国　建国●ドイツ分割●アドルフ・ヒトラー●ヒンデンブルク独大統領●イタリア　ムッソリーニ●スターリンの独裁体制●トルコ帝国の崩壊●オスマントルコ　メフメト６世●トルコ共和国　建国●ケマル・アタチュルク大統領●パレスチナのユダヤ人社会●インド独立の父　ガンジー●ニューヨーク　ウォール街●世界各地の油田試掘●浅草の映画街（活動写真）●映画スター　尾上松之助●紡績工場●関東大震災と都市計画●昭和天皇即位●中華民国の混乱●国民党　孫文●中国共産党　毛沢東●ジャズ・エイジ●禁酒法とギャングの横行●不法入国者の強制送還●日本人の海外移住●現在のニューヨーク●ナチ党　ゲッベルス●バブル経済のアメリカ●プロ野球選手　ベーブ･ルース●飛行家　リンドバーグ●中国　孫文死去●張作霖爆殺事件●世界恐慌　ほか

奉天北部での鉄道爆破により満州事変が勃発。日本は中国に本格的に進出した。２年後、ドイツにヒトラー政権が誕生、“栄光あるドイツ”の復活を国民に訴えた。中国での権益と満州国を否定され、国際社会で孤立を深める日本は、「強い」ドイツに傾斜していく…。

【第4巻の収録内容】

●ニュルンベルクの街並み●世界恐慌と各国の失業者●ニューヨークの高層ビル●ヒトラー　首相に就任●反ユダヤキャンペーン●ナチ宣伝相　ゲッベルス●ドイツ　国際連盟脱退●満州事変●柳条湖事件●ロンドン海軍軍縮会議●二・二六事件●上海事変●国民党　蒋介石●満州国建国宣言●リットン調査団●日本　国際連盟脱退●松岡洋右外相●日本　シベリア出兵●フランクリン・ルーズベルト●ソ連　スターリン●ヒトラー　総統に就任●ヒトラーの都市計画●イタリア　ムッソリーニ●スペイン内乱●ミュンヘン協定　締結●新旧・大連港●満鉄「あじあ号」●新京・都市計画●盧溝橋事件●日中戦争●共産党　毛沢東●中国　国共合作●近衛文麿首相●日独防共協定　ほか

ドイツのポーランド侵攻で始まった第二次世界大戦。泥沼化する日中戦争、国際社会で孤立状態に陥った日本は真珠湾を攻撃。アメリカの参戦により太平洋戦争が勃発した。緒戦の快進撃と連勝するドイツを頼りに、勢いづく日本。しかし、綿密な計画と軍事力を誇る連合軍を前に敗退、原爆投下という最悪の結果と多大な犠牲を生み、大戦は幕を閉じる。

【第5巻の収録内容】

●広島　日本赤十字・原爆病院●原爆ドーム●日中戦争●第２次近衛内閣●ニューヨーク万博●ベルリン改造計画模型●ドイツ　ポーランド侵攻●マジノ線●ジークフリート線●ヒトラー　パリ入城●ド・ゴールとパルチザン●イタリアの参戦●ロンドン空襲●日本への鉄屑禁輸●ＡＢＣＤ包囲網●日本　南部仏印進駐●東条内閣成立●真珠湾攻撃●日本の南方進軍●マッカーサーとニミッツ●スターリングラードの戦い●北アフリカ戦線●イタリア　ムッソリーニ処刑●援蒋ルート●毛沢東と紅軍●カイロ会談●テヘラン会談●ノルマンディー上陸作戦●ドイツ本土空襲●日本軍の勢力範囲●レイテ沖海戦と神風特攻●アメリカ　フィリピン上陸●日本本土空襲●ベルリン攻撃●沖縄戦●原爆投下●ソ連　対日参戦●玉音放送●広島平和記念館　ほか

終戦によって世界には平和・民族独立を求める運動が隆盛し、各地で新たな国が興った。日本はアメリカ支配の下、飛躍的な復興を遂げる。一方、水面下では戦勝国同士の争いが起こり、ソ連とアメリカは冷戦状態にあった。遠くで起きていたようにも見える冷戦は一体、日本にどのような影響を与えたのか…

【第6巻の収録内容】

●朝鮮半島　イムジン江●ユダヤ人大量虐殺の実態●国連組織図●ニュルンベルク国際軍事法廷●ドイツ・ベルリン分割占領●「鉄のカーテン」演説●廃墟となった東京の空撮●ミズーリ降伏文書調印●占領軍の進駐●天皇とマッカーサー会見●極東国際軍事裁判（東京裁判）●中国　国共内戦●朝鮮民族統一運動●ベトナム独立●インドシナ戦争●フィリピン独立●インド・パキスタン地図●ガンジー　暗殺●ユダヤ人のイスラエル建国●ベルリン封鎖●マッカーシー旋風●朝鮮戦争●南下する北朝鮮軍●仁川上陸作戦●国連軍38度線突破●朝鮮特需に沸く日本●ジェット旅客機「コメット」●サンフランシスコ講和会議●日米安全保障条約締結　ほか

アメリカの支援で日本に自衛隊が発足。国家防衛を担う装備を拡充、西側陣営の一員としてアメリカに追従するようになった。皇太子ご成婚でテレビが一般に普及、東京タワーが建設される。米ソの対立が悪化し、ついにベルリンを東西に隔てる壁が築かれた。果たして日本はどう動いたのか…。世界が２つに分かれた冷戦の時代を追う。

【第7巻の収録内容】

●ソ連　フルシチョフ書記長に就任●米ソ　水爆実験成功●日米安全保障条約締結●マリリン・モンローの来日●三種の神器●吉田茂首相●米軍沖縄基地●自衛隊発足●インドシナ戦争●ディエンビエンフーの戦い●ベトナム　南北分断●東西両陣営の軍事同盟●自民党　鳩山内閣誕生●鳩山首相　ソ連訪問●北方領土●ソ連抑留者の帰国●日本　国際連盟に加盟●東南アジアでのダム建設●ユダヤ人犠牲者の追悼記念碑●日本とドイツの戦後賠償方針●スプートニク１号●中国　第１次五カ年計画●アジア アフリカ会議●中東地域（CG地図）●中東の石油と欧州諸国●スエズ動乱（第２次中東戦争）●イラン・イラク（CG地図）●イラク革命●アフリカ諸国の独立●東京タワー完成●皇太子ご成婚●新安保条約反対デモ●ケネディ大統領誕生●バチスタ大統領誕生●キューバ革命●カストロの入城●カイザー・ウィルヘルム記念教会●ベルリンの壁構築●ベルリンの壁跡（現在）　ほか

ベトナム戦争の様子はテレビを通じて詳しく報道され、世界中の若者は戦争反対の声をあげた。朝鮮戦争の時と同様、日本はアメリカの兵站基地となる。一方、東京五輪と大阪万博により、国際社会への復活を果たした日本。好景気の波に後押しされ、希望に満ちた一歩を踏み出す。さて、超大国アメリカとの関係はいかに…。

【第8巻の収録内容】

●ワシントンＤ．Ｃ．（現在）●アーリントン墓地（現在）●南北分断のベトナム●ゴ・ジン・ジェム大統領●南ベトナム民族解放戦線●サイゴンでの学生デモ●キューバ危機●キング牧師の演説●ケネディ大統領　暗殺●ジョンソン大統領誕生●トンキン湾事件●アメリカ　北爆開始●日本　高度経済成長●東京オリンピック●中国　原爆実験成功●日韓基本条約調印●中国　文化大革命●報道写真「安全への逃避」●モハメド・アリ　兵役拒否●ソンミ村虐殺事件●ベトナム反戦デモ●ビートルズ旋風●フランス　５月革命●ベ平連の反戦活動●東大・安田講堂攻防●ホーチミン　死去●アポロ11号月面着陸●大阪万博●珍宝島での中ソ武力衝突●日中国交正常化●沖縄返還●南北ベトナム統一　ほか

金にもまさる石油を手にしたアラブ諸国。高度経済成長を続ける日本も、世界経済のトップへと躍り出た。焼け跡から復活、経済戦争に勝った日本。しかし、オイル・ショックによって、世界情勢に左右される、もろい日本経済の実態が明らかとなる。中東戦争、アフリカ内紛─戦争はいつ終わるのか…。

【第9巻の収録内容】

●ドバイ（現在）●東西ドイツの様子●パレスチナ地域●第４次中東戦争●オイル・ショック●仏　ウェンデル炭鉱博物館●ドイツとフランスの国境（CG地図）●独　フェルクリンゲン製鉄所跡●リニア・モーターカー●アメリカ　フォード大統領●昭和天皇　初めての訪米●自動車生産　日米グラフ●電子立国・日本の躍進●インベーダーゲーム●東南アジアでの反日運動●成田空港　開港●マザー・テレサ●�ｹ小平●日中平和友好条約調印●米中国交回復●イスラエル周辺地図●アメリカ　カーター大統領●イラン地図●イラン革命●イスラム教指導者　ホメイニ師●アフガニスタン地図●イラン イラク地図●イランイラク戦争●フセイン大統領とレーガン大統領●スペースシャトル　コロンビア●つくば科学万博●日航機墜落事故●チェルノブイリ原発事故　ほか

科学技術に夢を託し、明るい未来の到来を待ち望んでいた20世紀。しかし、人口問題、経済格差、民族紛争、テロ、環境問題…深刻な課題が立ちはだかっていた。豊かな生活と引き換えに世界が払う代償。戦争を放棄した日本に求められる行動とは？模索の時代に突入。

【第10巻の収録内容】

●東欧諸国の地図●ハンガリーとオーストリア国境地図●汎ヨーロッパ ピクニック計画●東から西への脱出ルート●ベルリンの壁　崩壊●ブランデンブルク門（現在）●ソ連　ゴルバチョフ議長●東西ドイツ統一●ロシア共和国　エリツィン大統領●ソビエト連邦　解体●天安門事件●日本のバブル経済とその崩壊●ＮＹ株式市場大暴落●昭和天皇　崩御●世界の紛争地図●イラクとクウェート地図●湾岸戦争●カンボジアでのＰＫＯ活動●アメリカ　クリントン大統領●イスラエル＝レバノン国境●ＰＬＯ　アラファト議長●ルワンダとリベリア●コンピュータの歴史●村山首相　戦後50年談話●米　戦勝50周年と原爆認識●香港・マカオ返還●パナマ運河返還●アメリカ大統領　ジョージ・Ｗ・ブッシュ●ロシア　プーチン大統領●環境問題　ほか